なんともつまらない授業を、窓の外を眺めてやり過ごす。 校庭の桜は今が見ごろで凄く綺麗だ。 綺麗だけどなんだかもの足りない。 校庭の桜には、はかなさがないから。 肩を並べて咲いている桜にははかなさがないように感じる。 やっぱり桜はあの桜が1番だな。 そんなことを思いながら体を黒板のほうに向ける。 はっきりいってさっぱり解らない。 まぁ、なんとかなるだろう。 自分のことなのに他人のことのようにテキトーだ。 あぁ、こんなところが似た者同士なのかもしれない。