――――― 「いや。何つうの?面白いじゃん」 恵さんはさらっとそんなことを言う。 私は顔を真っ赤にして怒った。 「全然面白くない!」 「お前みたいな変態が俺の……最悪だな」 なんでこいつにそんなこと言われなきゃならないんだ、と思ったけれど、騒ぎすぎるのはみっともないと思ってぐっとこらえた。 「もうお前ら付き合っちゃえよ。そしたらハチの失恋記録が今日一日でまた更新されるし」 「恵…お前は鬼だ」 男の人―「ハチ」こと、神埼新八さんが泣きそうな顔で恵さんを見つめた。