時間が止まってしまったような二度目の感覚。 唇を先に離したのはトキのほうで、私は閉じていた目をぱちりと開けた。 ああ、もしかして、私―― すごく長い間、してたのかな? ボンっと音がなりそうなくらい、急激に顔が熱くなる。 今日は本当に、顔を赤くさせてばかりだ。ぎゅうっと掌を握って、上目遣いにトキを見る。 困った顔をしてるかな。 ひいちゃうかな。 どくどくと騒ぐ心臓を抱えながら、視線を向けた先には―― 真っ赤な顔をした、トキがいた。