「皆、心のどこかに弱さを抱えていると思うの。
いろんなことに押しつぶされちゃいそうになるときって、あると思うの。
でもそんな時に、誰かが傍に居てくれたら。
きっと、安心するし、心も満たされるんじゃないかな」
見つめたまま視線を逸らさずに、ヒナはふわりと笑った。
「東子は、優しいよ。
ネガティブで、弱いところもあるけど、それ以上に優しい。
優しいから、一緒にいるだけで癒されるし、心があったかくなるの」
「そんな、私、全然優しくなんかな―」
「だあー!そこは反論しないっ!」
「は、はい…」
ビシッと唇の前に人差し指を突きつけられて、でかかった言葉を喉の奥にぎゅっと押し込める。
ヒナは鼻で小さく息を吐いて、続けた。

