「終わりにはできないと思う。 これからもずっと、抱えていかなきゃならないものなんじゃないか、って」 夕日の光りを浴びるハチさんの頬が、橙に染まる。 「……心についた傷も、痛みも…他人は知ることはできないから」 ぽつりと呟かれたその言葉が 胸の奥に、しずかに沈んでいった。