“トキくんって、いつも何処かで他人と線をひいてるように見えて。 でも話をきいてると、東子といるときは、何だかその線が他の人と居るときよりも薄く感じるの” これは 私の、自惚れなのかもしれない。 都合の良い、解釈なのかも。 …それなら全部言ったあとで、笑ってくれても構わないから。 目を閉じる。 息を吐く。 ……踏み込む。 「……トキ。 傍に居ても、いい?」 .