学校のある日は給食があったから、空腹はなんとかしのげた。 持って帰れそうなものが出たときはどんなに腹が減っていてもわざと残して持ち帰って、余りものは先生に頼んでたまに貰っていた。 ……だけど それも、長くは続かなかった。 特に苦しいのが、学校の無い休日で。 そんな日はもう、殆ど水しか飲めない日もあった。 そんな毎日だったから。 すぐに、限界は来て。 俺は近くの小さな商店で、物を盗むようになった。