「はい!」 そう言うと目を輝かせて、ヒナは私の腕を取ると小さな紙を掌に握らせてきた。 怪訝に思い、そこに視線を落として手を開く。 その正体を捉えて 目を見開き、首をかしげた。 「ライブの、チケット…?」 それは 三高合同ライブの、あのチケットだった。