気が付けばいつも、心に描いてしまう、あの場所。 …何だかこれでは、依存しているみたい。 そう思うと、小さく笑みが漏れた。 ―いつか。 もっともっと特別な存在に、なるのかもしれない。 鍵盤の上、指をのせて ひとつ深呼吸をして、目を閉じる。 指先に、全神経を集中させた。