メイドなあたしとイジワルご主人様。

心の中で裕介に謝る。


そして聖斗にピッタリと寄り添った。

「ねぇ、あたしのキズ、癒してくれない?」

そうやって上目遣いで聖斗を見た。


縁日だから、店番の人が着てる浴衣を、ちょっとはだけさせた。

聖斗の顔が赤くなってるし。


こりゃあ落ちたね。

「あ、あぁ、俺が楓を楽にしてやるよ。」


そう言って、あたしの背中に腕を回した。