それにシュウは、芽依にも凄く懐かれているから…おじいちゃんの嫉妬も二倍。



本当に困ったおじいちゃんだ。



パパに対しては、昔は知らないけど今は凄く感謝しているみたいなのに。



「ねーねっ」



おじいちゃんによって玄関で足止めをくらっていたアタシとシュウの前に、歩ける様になったばかりの芽依がよちよちと危なっかしく歩いて来た。



「芽依、おーいっで♪ほら、じぃじもっ!!」



おじいちゃんの背中を押し、芽依の方に向ける。



早速おじいちゃんの顔は、シュウに向けられていた時とは打って変わって緩んでいる。



「じぃじー」



…だけど…



アタシの隣にいるシュウに気付いたとたん───



「っちゅー!!」



と芽依の顔が輝く。



今しがたおじいちゃんの方に向かっていた足も、おじいちゃんを通りすぎ、シュウのところまでやって来た。



「めー♪またデッカくなったな」



シュウも足元にやって来た芽依を抱き上げ、頭を撫でる。



そおいう子供に接する姿に、なんだか嬉しくなって心も温かくなる。



「将来子供が出来たら、こんな感じかなー?」とか考えて…