さっきシュウと会ってからは、不思議とあの気持ちの悪い男の人の事は忘れ、ふっと心が軽くなった。



ありがとう、シュウ。



シュウと一緒だっただからなのか、おばあちゃんの家にはすぐに着いた。



「芽依ー迎え来たよー。」


玄関に入ると、二階から降りてきたおじいちゃんとばったり会った。



あー…



「…やっほ、おじいちゃん!!芽依迎えに来たよ。」



「あぁ」



「こんにちは、じいちゃん!!」



「私はお前みたいなヤツのじいちゃんじゃない、出てけ!!」



また始まった…。



「おじいちゃん、まぁそんなこと言わないで…こう見えてもシュウはしっかりしてるよ?その証拠に芽依もシュウに懐いてるでしょ。」



そこを言った時点で、おじいちゃんは「うぅー」と低く唸り、苦虫を噛み潰したような顔になった。



おじいちゃんは、大事な娘が十七歳で何処の馬の骨とも知らぬパパの子供を産んで、男親としてはかなりショックを受けたみたい。



そして今度は、その愛娘の産んだ愛孫を何処の馬の骨とも知らぬシュウにかっさらわれ、今度はシュウを敵視している。