「……!!待ってください!」
―ミツバチ。
その言葉に反応した俺は、テレビのリモコンを手にし今にもチャンネルを変えようとしていたタエ子さんに思わず声をかけてしまった。
タエ子さんは目を見開き少しの間そのまま固まると、首を小さく傾げて、若い子はこういうものも見るのね、とふわりと笑い、リモコンをテレビの上に置いた。
向かいの席から、ゲンさんの視線を感じた。
きっと、俺は相当ひどい顔をしている。
見えない何かに手をひかれるまま、画面の中の黄金色の世界に入り込む。
やわらかな声色のナレーションが耳に届いた。
―ミツバチは、大空で結婚式を挙げます―
.
―ミツバチ。
その言葉に反応した俺は、テレビのリモコンを手にし今にもチャンネルを変えようとしていたタエ子さんに思わず声をかけてしまった。
タエ子さんは目を見開き少しの間そのまま固まると、首を小さく傾げて、若い子はこういうものも見るのね、とふわりと笑い、リモコンをテレビの上に置いた。
向かいの席から、ゲンさんの視線を感じた。
きっと、俺は相当ひどい顔をしている。
見えない何かに手をひかれるまま、画面の中の黄金色の世界に入り込む。
やわらかな声色のナレーションが耳に届いた。
―ミツバチは、大空で結婚式を挙げます―
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