「…はじめまして♪野川愛姫です!!」



笑顔、ひきつってたかも。
笑えて…無かったかも。



だってそんな気分じゃないんだもん。



「愛姫ちゃん可愛い!!
あたしは二宮美希(ニノミヤハルキ)!!りーくんのイトコです☆

中学校二年生だよ!」



はるきちゃんは私に抱きついた。
可愛い…って


えええええええ!?

従兄弟オオオオ?!


わた、わたし、従兄弟に嫉妬しちゃうくらい…



ついつい、顔が熱くなる。




「りーくんの彼女?」




な、ななななななな!!!!



「ええ、えええ!?」



「は、美希///!!!
あ、愛姫、今日はここまでで良いかな?」



「う、うん、うちもうすぐだし!」



「ええーあたし、愛姫ちゃんと一緒にいたいー!」



「じゃーな!愛姫///」


「う、うんまた明日!里紅!

はるきちゃんも!」




私は、手を振り続けていた。



冷たい風が、頬をなでていて。

そんな風さえ心地よく感じてしまうほど、今の私の体は火照っていた。








「あたしー、愛姫ちゃんならりーくんのお嫁さん許すよー?」



「お、お前はまた!!」



帰り道も大波乱な里紅((笑