心の、ずっと奥

3階建ての校舎の屋上から見える景色が、今日はやけに眩しく映る。


なんでだろう?


激しい風が吹けば、飛ばされそうなぐらい華奢な私。


踏ん張る力も、もう無い。


『ここから飛び降りたら、どうなるかな?』


なんて、思いながら下を見て、フフと口元が緩んだ。


確実に、私は『死ぬ』


いや、この居場所の無い世界から解放されるんだ。


そう思うだけで、気持ちが楽になる。


両腕を大きく横に伸ばし、風を感じるかのように私は瞳を閉じた。