心の、ずっと奥

もう、疲れた。


もう、私は……


スカートが風でヒラヒラ揺れては、風がやむと止まる。


フェンスにもたれていた背中を静かに、そっと離した。


静かに離したつもりなのに、ギシっと軋む音が私の耳に聞こえた。


背中をフェンスから離すと、私は、座っていた場所にゆっくり立ち、おもいっきり背伸びをして深呼吸。



コンクリートの地面と、フェンスの間は狭くて、今にも落ちてしまいそう。


『もう、いいよね?』


誰に尋ねているのか分からない。


私は、ポツリとその言葉を口にした。