心の、ずっと奥

「お願い…だから、私の前から居なくなってよ…」


ホントは、私の為に心配してくるのは嬉しかった。


誰も、私の存在は認めてくれない。


私の声を聴いてくれない。

心の中で叫んでるのに、誰も聴いてくれない。


なのに、太郎だけは私の存在を認めてくれた。


ホントは、


ホントは、ね?


嬉しいんだよ。


でも、素直に喜べない私が心の中に居るんだ。