私は気がついたら 自分の部屋にいた。 鏡を見ると 目が腫れていて 顔が酷くて 笑ってしまった。 笑える状況ぢゃないのに。 時計を見たら 朝の7時で 急いで学校の 用意をした。 玄関で靴を履いていると 後ろから声が聞こえた。 「しおり、これ 先生に渡して。」 お母さんから 紙をもらった。 転校の手続きのようだ。 私は無言で受け取り 鞄に突っ込んで 家を出た。 背中からお母さんの 悲しい目線を感じながら。