学校に着き、自分のクラスのドアをガラッと勢いよく開けた。 「セーフ!?」 ぜぇはぁと、荒い息と一緒にそう吐き出した。 走ってきたから疲れた……! 「アウトよ」 「えっ」 私にそう宣告したのは、長い脚を机の下で組んで私を見る、美月。 美月の言葉を聞いて、そーっと壇上を見れば、担任が恐い笑顔で私を見ていた。 ……今日は朝からついてない。