「目が泳いでちゃ入れられないな。まっすぐ前を見ないと」
 

「前って言っても…」


「俺を見て」


ドクン…と心臓が跳ね上がって私の身体の体温が急上昇し始めた。


先生の甘い声が私の脳を支配する。


先生に伝わってしまうんじゃないかと思うくらいに、胸の鼓動が私の身体を響かせる。


意を決して先生の顔を見上げた。