「それは保健の先生としての義務だ。診てやるしかない。さあ時間稼ぎはやめて、おとなしくしなさい」
 

「うっ…」


先生は私の心を見透かしているように不敵な笑みを浮かべている。


「力を抜いて…じっとしてて…」


「あ…」

保健室の前を何人かの女子たちがキャーキャー言いながらバタバタと走っていくのが聞こえた。


すぐ傍で先生の息遣いが聞こえる。