「別にカーテン閉める必要もないでしょう?この時間帯人あんまり来ないし」
 

「誰にも邪魔されたくないからね」


先生はいたずらっぽく笑った。


「もし誰か来たらどうするんです?」


「いないふり」


「その人が怪我人だったら?」


「多少の怪我だったら絆創膏でも貼って帰るさ」


「じゃあものすごい重傷者だったら?」


先生は宙を見上げて、少し考えてから言った。