「あの、先生?」


「ん?」


「優しく入れてくださいね」


「分かってるよ。こう見えて俺は経験者だ」


「私初めてなんですからね。あまり痛くしないでくださいよ」


「俺はうまいから痛くしないよ。でも痛かった場合、そのときは…」


先生は作業していた手を止め、私に向き直って言った。