ポケットに入れていた右手を出し、自分の眼鏡を外して私にその眼鏡をかけさせた。
 
 
「こういう君も見てみたい。悪くないと思うよ」


先生は私を包み込むような優しい微笑みを浮かべた。


思わず息を止めて先生の目を見つめてしまった。


私はうろたえながらもなんとか口を開いた。
 

「な、何カッコつけてんですか。バッカじゃないですか。てか度ぉキツッ」


「あぁコンタクトしてたんだった」