「なっなんで―――」 「藍果…」 あたしの目の前には、息をハアハアと切らしている、 「―――隼人っ…!」 隼人が、いた。 あの会見を終えて、一目散で来たのだろう。会見のときのスーツ姿のままだった。 隼人はあたしに近づくと、 「もう離さへんから…」 あたしをギュッと抱きしめた。 .