いつもの1ページ

「そう。
だって志穂ちゃんとのやり取り楽しいし」

そう言われると、ほんの少しだけ、こいつと会えないのも寂しいなって思ってしまうから、不思議。



「卒業ってさ、どうして寂しいんだろ?」

「響き」

あたしの素朴な疑問を素朴に流す翔くん。

「もう会えないから、ぐらい言ってよ」

「会おうと思えば会えるじゃん。
雅美やそこら辺の仲間たちとは卒業しても連むんだろ?」

あたしは頷いた。

友達とは卒業しても頻繁に会うと思う。

「なんか違うの!!
そういうことじゃなくて!!」

同じような日々が続いていきそうなのに。

なにかが変わることに違和感。

「分かるって。
これからは、わざわざ会おうとしなきゃ会えない感じが寂しいんだろ」

「うん」