私たちは三人で 後のバンドを少し聞いて 渋谷の街に出た。 センター街は 若者たちで埋め尽くされて 私達の存在も 飲み込まれてしまいそう こんな中で 自分を打ち出すことなんて とても無理に思えた。 大人びて背伸びをしても どれだけの物が見えるんだろう キャッチのお兄さんを 掻き分けてやっと家路についた