「じゃあお話ししようよ?」 「いいよ。」 あたしはなんとかシーンとする事を防ぎたかった。 「あたしちっちゃい頃から…親に感情は醜いものだ。人にさらすものではないって教えれてたんだ。だけど…仁にだけは、感情を見せていいのかなって感じたんだ。」 仁にだけは…泣いたり笑ったり出来たんだ。 「弟だから?」 「そ…そう!!」 「美羚ちゃんは顔に出るから分かりやすい。」 へ!?何が… 「寂しいの?」 「仁には何でも分かっちゃうんだね?」 あたしの頬を涙が伝った。 「美羚ちゃん泣かないでよ?」