3月下旬の、よく晴れた土曜日。

入学説明会の為、4月から通う高校の門を少し緊張しながらくぐる。


「七海!!」

親友の里菜に呼ばれ、お母さん達から少し離れておしゃべり。

あの人カッコイイ!なんて言いながら、二人で周りを見回していると、里菜が涼太を見つけて、指差した。

「私ら3人って本当、腐れ縁だよね。」

笑いながら言う里菜に頷くと、指差すほうへ顔を向ける。