爆走ハラスメント〜ツンデレ生徒会と硬派な王子達






ヒュっ


ドサっ


「うぅっ…あああ…。」


鉄パイプの男は、妙なうめき声を上げて倒れた。


男がパイプを振り下ろした後、太陽はそれを紙一重で避けた。そしてその直後に男は急に倒れたのだ。


「お?何だ?急に倒れて。」


太陽は大げさに驚いて見せた。


「てめぇ!サブに何しやがった!?ター坊、ヤス!行け!」


『へい!』


リーダー格のパンチ頭が叫ぶと、ター坊とヤスと呼ばれた若者は、手に短刀を握り締めて太陽に向かって行った。


太陽は右足を後ろに一歩下げると、半身に構(カマ)える。


「うるぅああぁぁ!!」


バン!!


「太陽さん!!」


「ねーちゃん!」


そこに、秀一と真幸が間に合った。


コンビニに行こうとした4人だったが、和葉があまりにも着ぐるみが暑いと言うので、人気の無い所に着ぐるみを隠してから行こう…と言う話になった。


そこで【立ち入り禁止】の看板のある階段に登ったところ、太陽達を見つけた…と言う事だった。