翌日も、その次の日も和葉の周囲は平穏そのものだった。そして1週間があっと言う間に過ぎて行った。
葉子の心配は杞憂で済んだようだ。
真幸の世話係だったはずの和葉だったが、真幸と関わると態度がおかしくなるので、葉子が常に付き添った。
秀一も和葉の事が心配だった事もあり、1週間はほぼ4人一緒に行動していた。
今日は和葉の制服が出来上がる日だ。店は真幸の道場を通り過ぎて行くので、秀一を除いた3人で帰る事になった。
道場に着くと和葉が喚声をあげた。
「あ!試合のポスター出来たんだ!」
道場のドアには、以前は無かったポスターが貼られていた。メーンイベントの選手達の写真が大きく載って右下に、真幸の写真も小さく掲載されていた。
「あんま、見るなよ。」
真幸は自分の写真部分を手で被い隠した。
「ちょっ…真幸君の対戦相手って…。」
葉子は動揺している。和葉は葉子の言葉の意味が分からず、ポスターに再び目を向けた。そこには、
中川 J ディラン
VS
周防 真幸
と書かれていた。
そして真幸の隣で睨みを効かしている相手は…
葉子の心配は杞憂で済んだようだ。
真幸の世話係だったはずの和葉だったが、真幸と関わると態度がおかしくなるので、葉子が常に付き添った。
秀一も和葉の事が心配だった事もあり、1週間はほぼ4人一緒に行動していた。
今日は和葉の制服が出来上がる日だ。店は真幸の道場を通り過ぎて行くので、秀一を除いた3人で帰る事になった。
道場に着くと和葉が喚声をあげた。
「あ!試合のポスター出来たんだ!」
道場のドアには、以前は無かったポスターが貼られていた。メーンイベントの選手達の写真が大きく載って右下に、真幸の写真も小さく掲載されていた。
「あんま、見るなよ。」
真幸は自分の写真部分を手で被い隠した。
「ちょっ…真幸君の対戦相手って…。」
葉子は動揺している。和葉は葉子の言葉の意味が分からず、ポスターに再び目を向けた。そこには、
中川 J ディラン
VS
周防 真幸
と書かれていた。
そして真幸の隣で睨みを効かしている相手は…

