チケット30枚販売。和葉と葉子は安請け合いしてしまった。
昼休みも終わり、2人は放課後改めて真幸の道場で説明を受ける事にした。
ホームルームも終わり、クラスメイトが真幸を取り囲む。部活の勧誘から、帰宅の誘いまで様々だ。
「悪い。今から生徒会の奴等と行くとこがあるから。」
真幸は人込みを抜けて、まだ支度に手間取っていた和葉の机に向かった。
和葉の机には、帰宅準備が出来ている葉子も立っていた。
その様子を、もう1人の副会長 遠藤 秀一が疑わしげに見ている。秀一は葉子に小走りで近づくと、小声で話し掛けた。
「葉(ヨウ)、どこか行くの?」
葉子は内心困っていたが、それを態度に出さず素っ気なく答えた。
「ええ、ちょっとね。」
「は?ちょっとって何?言えない事?」
葉子はさも面倒くさそうにため息をついた。
「そんなに聞かれたら、言いたくなくなるわ。面倒なんだから、もう。」
背中を向ける葉子の鞄を、秀一は素早く奪い取った。
「生徒会として行くんなら副会長の俺も行かないと。周防君も、いいかな?」
真幸は無言で頷いた。
昼休みも終わり、2人は放課後改めて真幸の道場で説明を受ける事にした。
ホームルームも終わり、クラスメイトが真幸を取り囲む。部活の勧誘から、帰宅の誘いまで様々だ。
「悪い。今から生徒会の奴等と行くとこがあるから。」
真幸は人込みを抜けて、まだ支度に手間取っていた和葉の机に向かった。
和葉の机には、帰宅準備が出来ている葉子も立っていた。
その様子を、もう1人の副会長 遠藤 秀一が疑わしげに見ている。秀一は葉子に小走りで近づくと、小声で話し掛けた。
「葉(ヨウ)、どこか行くの?」
葉子は内心困っていたが、それを態度に出さず素っ気なく答えた。
「ええ、ちょっとね。」
「は?ちょっとって何?言えない事?」
葉子はさも面倒くさそうにため息をついた。
「そんなに聞かれたら、言いたくなくなるわ。面倒なんだから、もう。」
背中を向ける葉子の鞄を、秀一は素早く奪い取った。
「生徒会として行くんなら副会長の俺も行かないと。周防君も、いいかな?」
真幸は無言で頷いた。

