「まぁ、雨季(うき)だから仕方ないんだけど」 ムムはそう言って、また手を動かしました。 パタパタはたきで埃を叩く度に、ねずみ色のほこりが舞い上がります。 「ゲホッ、ゲホッ」 舞い上がったほこりを吸ってしまったムムは口を腕で押さえながら咳をしました。 それを見ていたジャックはムムの真似をして両手で自分の口元を押さえます。 ドサッッッッ ムムの肩から手を離した為に、