怒りにも似た、何と言っていいのかわからない感情が、俺の中で渦を巻いていた。 できるものなら、マキの命を奪った女の顔を、一度でいいからこの目で見てやりたいと思った。 女の顔を、穴があいてしまうくらい睨んで、そしてマキを返せと どうにもならない言葉で、女を苦しめてやればいい。 そのくらいやらないと、俺の気持ちは静まらない。 その日の帰り道。 ダイキと本屋へ寄ったあと、ひとりになった俺は、イヤホンを耳にさしながら帰路をたどっていた。