教室に残った手荷物すべてを抱えて、昇降口の前に一列に並ぶ。 伝統の下級生によって校門まで見送られるという恒例行事のようで、 クラスメイトたちは、足早に列を作っていく。 校門まで行ってしまえば、あとは自由の時間。 校舎をバックに写真を撮るのもよし、あまり話したことがない人とアドレスを交換しようが、先生は、なにも言わない。 荷物を両手いっぱいにして、ゆっくりと、拍手の中をくぐった。 私は大して顔も出さなかった部活の、後輩たちが、卒業を祝ってくれた。