卒業の歌を歌っているとき、指揮をしていた同じクラスの男の子が、涙を流していた。 それにつられるように、体育館は嗚咽に包まれていく。 涙が、伝染していくみたい。 いつも笑ってばかりいた親友が泣いている姿を目にした私の瞳にも、うっすらと涙が浮かんでくる。 卒業式に出席すると決意したとき、何が何でも、式の最中には泣かないと、そう決めた。 だから、私は泣かない。 最後くらい、みんなには、笑った私を覚えていてほしいから。 ユウにも、そしてアキにも。