足音が聞こえなくなったのと同時に 私は自分自身を緊張から解き放ち さっき湊が真剣に見つめていた資料に手を伸ばした 表紙には“禁・開封”と記された赤い文字と -東国上層部-の文字 東国 この名前を聞く度に、昔の記憶がどっと蘇る 私が初めてミッションを行った国 そして何より 私がこの国を壊滅させたから でもなぜこの資料を湊が…?