見たところ 一つ一つの部屋は資料庫の様な設計になっており 本と紙でびっしりと部屋は埋め尽くされている あれだけ近づくなといわれていた理由は もしかしたらこの膨大な資料の中にあるのかもしれない どれもこれも“機密事項”という判子が押された紙 -開いてはいけない- そんな思いが一瞬頭をかけ巡ったけれど ほんの少しの恐怖を無理矢理払い 私は本の扉を開けた