「え?」 自分で聞いたくせに そんなこと考えたこともなかった自分自身に驚いた 「えっとね~… じゃぁまた湊に会いたい!」 「は?」 湊が勢いよく顔を私の方に向け 眉間に皺を寄せる 「今度はお互い平凡な家庭に生まれて… こんな状況じゃなくて、普通に出会いたいなぁって…」 言い終わるか 言い終わらないか そんなタイミング いつの間にか私は湊の大きな胸の中にいた