手でくるくると銃を回す湊の背後に周り 窓を覗く 見えたものは大きな二つの黒い影 必死に言い訳をする門兵を その内の一人が、持っていたナイフで一突きにした 無駄のない動き 真っ直ぐに刺さったナイフ 本当に綺麗な一瞬だった 「あいつだ… 湊。 あいつだよ、絶対」 「…あぁ」 背筋に寒気が走った それと同時に脇腹の痛みも忘れて ゾクゾクと身体中の血が騒ぐのが分かる