「どうかした?」 「え? ううん。 何でもない」 湊に変な心配はかけたくなかった そっと脇腹を見ると 青紫に変色した肌が痛々しくて 思わず目を背けた ろっ骨何本かいったかな… 痛みで意識が朦朧とする中 湊の言葉が妙に頭の中に響いた 「おい!悠里。 主役のお出ましだぞ」