一瞬 真後ろに人の気配を感じた すぐに体勢を整え 身を潜めると そこには無表情に立ち尽くす湊の姿 「…湊! 大丈夫だったの?」 「何が?」 「何がって… 何度か銃声が聞こえたから」 「…あぁ。 別にいつものことじゃん、あんなの」 さして興味もないのか 湊は中の様子をちらりと確認し 一人でさっさと進んで行ってしまう