折れた右腕を庇うように左手で短刀を持ち 右足に重心を置く きっと きっと一瞬で終わる どちらが先に死んでも もう二度と湊を見ることはない 見ることは できないんだ 最後に湊の顔を心に刻みつける 笑顔も 泣き顔も 困った顔も 私しか知らない表情も 全部全部 心に焼き付けるの