気付いた時には

目の前は森


かろうじて生きてはいるけど

地面に強く叩きつけられ

崖から転がり落ちたことにより


右腕と左足に感覚がない



何とか木に寄りかかり

景色を見渡すと

そこには無数の人


生きているのか

そうでないのか

分からないほどの数がそこには広がっていた



「…ひどい」



それ以上何も言えないくらい

むごいとしか言いようのない光景