内容が把握しきれなかった

頭では分かってるのに

どうしても認めたくない


「すぐに裏ルートを探って、汰国の暗殺部隊について知った。
こっちだって命がけだったし、何度も死んだって思う場面もあったけど、幸運にも何とかここに潜り込むことができた。

この11年間
ずっと証拠を掴みたかったんだ。
父と母を殺した人物が誰なのか。

汰国の本部に入り込むタイミングをずっと計ってた。

あそこには絶対に当時の資料が隠されてるはずだったから」




湊はもう知っているのだろうか

自分の両親を暗殺し

東国を壊滅させた人物が誰なのか



彼の目は

未だその答えについて語ろうとはしない