証拠を消すためだろう 数分後 国全体が炎に包まれた 焼かれていく町 消滅していく町 怖かった 恐ろしかった 一向に姿を見せない湊に不安を抱きながらも 汰国へ向かう岐路へと先を急ぐ ふと十数年前のことを思い出す あの時もそうだった 東国を壊滅させたあの日も 自分のせいで多くの人の命が奪われ 国全体が炎に包まれた