「いったぁ…」 目の前には争いあう両国の兵士と 飛び交う血と肉 「時間ねぇな。 とりあえずさっさと行くぞ」 もう既に隣りで体勢を整えている湊が一言呟いた 流れ弾に気をつけながら 前方へと進む 作戦では大通りの時計台から細菌砲弾を撃ち込み 残りは全て銃に仕込んだ銃弾を使用する予定だ この砲弾にどのくらいの威力があるのか それは私にも分からない 分からないけれど きっとこれを撃ち込めば 全てが終わることは私自身理解していた