「これを… これを何の罪もない国民に?」 私らしくない言葉だとは思った 私たち暗殺部隊に心は必要ない 持ってはいけない感情 「そうだ。」 一言 そんな一言で簡単に多くのの命が奪われる 残酷だと 卑劣だと 心の底からそう思った 生まれて初めて 人の命を奪うことに 躊躇いを持ったんだ その時 隣から届いた乾いた声 「了解しました」