出発は今日の午後だった もうここに来るのは最後になるかもしれない 負けることは許されない このネバーランドという組織を公にすることも決して許されはしない 出発を控えた数時間前に 私たち一人一人に小さな白い袋が配られた 中には白い薬と一本の注射器 青酸カリだった 情報が漏れることのないよう 相手に殺されるくらいならば 自分で死を選べ 最後に聞いた上司の命令 何の想いもこもっていない 冷たい言葉たち