「始まるぞ」 ふいに教官が重苦しい口調で口を開いた 夜の闇が更に増して 周りの誰の表情も読み取ることができない 「たった今、櫂国から通達が来た。 戦争が… とうとう戦争が始まる」 そこにいる誰もが言葉を失っていた 近年突如として勢力を増してきた櫂国 確かにいつ戦争が起きてもおかしくない状況だったけれど こんなにも早くこんな状況に陥るなんて まだ誰も思っていなかったんだ